転害会 手向山八幡宮御例大祭

~東大寺を守護する八幡神~ 東大寺の境内には大小さまざまな神社が散在し、今も大切に守られているのをご存じでしょうか。明治政府が出した神仏分離令以前の日本には、神社に付属した神宮寺、あるいは寺院をまもる鎮守神のように、ごく自然に神仏習合の信仰が根付いていました。「手向山(たむけやま)八幡宮」もまた、明治以降分離独立することとなりつつも、東大寺とともに歩んできた神社です。その由緒は今から1270年前の天平勝宝元年(749年)、聖武天皇が大仏造立にあたり、現在の大分県から宇佐八幡大神を迎えて東大寺の守護神としたのが始まりといわれ、日本における神仏習合の先駆けでもありました。

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転害会 手向山八幡宮御例大祭

真夏の大松明 東坊城のホーランヤ

~巨大松明の豪快な火祭り~ 畝傍山の西へ2キロ足らずの場所に位置する橿原市東坊城(ひがしぼうじょう)町。室町時代から今に残る古い地名であるこの地で、毎年8月15日に行われる豪快な火祭りが、「東坊城のホーランヤ」です。奈良県無形民俗文化財に指定されているこの伝統行事には、圧倒的な大きさでありながら、丸みをもったフォルムにどこか愛らしさが感じられる大松明が登場します。

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真夏の大松明 東坊城のホーランヤ

まんじゅうの神様 漢國神社と林神社

~近鉄奈良駅すぐの静かな神社~ 近鉄奈良駅を出て西へすぐ、東西を走る大宮通りと南北に伸びるやすらぎの道の交差点「高天(たかま)」を南に入ってほどなく、建物に挟まれるように「漢國(かんごう)神社」の朱塗りの鳥居が立っています。平城京遷都より100年以上さかのぼる推古天皇元年(593年)、勅命により園神(そのかみ)を、のち養老元年(717年)に藤原不比等によって韓神(からかみ)を祀った、奈良で一番古い神社です。

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まんじゅうの神様 漢國神社と林神社

智恵を授かる 安倍文殊院のお会式

- 安倍氏一族の氏寺として645年に創建 - JRと近鉄が隣接する桜井駅の南口から伸びる並木通りを南下し、国道165号線を越えると、日本三文殊第一霊場として知られる「安倍文殊院」のある小高い丘が右手に見えてきます。南へ下れば飛鳥や多武峰、西へ進めば藤原京へとつながるこの地を本拠としていたのが、遣唐使として海を渡った阿倍仲麻呂や、陰陽師(おんみょうじ)として活躍した安倍晴明を輩出した安倍氏一族です。645年に文殊院にほど近い南西の平地に創建された安倍寺は、金堂や塔、回廊などを持つ立派な伽藍でしたが、兵火などにより廃絶し、今ではその一部が「国史跡 安倍寺跡」に指定され公園になっています。

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智恵を授かる 安倍文殊院のお会式

奈良の節分会

節分とは、もともと季節の移り変わるとき、つまり立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを指しますが、とくに立春の前日、毎年2月3日頃に社寺や各家庭で行われる行事を「節分会」「追儺(ついな)」「鬼やらい」などと呼ぶようになりました。追儺は古く宮中で行われていた大晦日に悪鬼を追い払う行事で、近世以降、民間に広まって、鬼を追い、豆をまき、邪気を払うという流れが定着したようです。奈良県各地には独特の節分行事の伝わる場所が数多く残っています。

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奈良の節分会

宝山寺と参道をあるく

近鉄生駒駅から歩道橋を150メートルほど南西に進むと、2018年8月に開業100周年を迎えた生駒ケーブルの鳥居前駅があります。山上にある遊園地のキャラクターにちなんだ愛らしい車両が走るこのケーブルは、生駒山中腹にある宝山寺(ほうざんじ)への参拝客を運ぶために敷設された、日本初の営業用ケーブルです。「鳥居前」という駅名は、1982年まで駅の横にあった大鳥居に由来します。

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宝山寺と参道をあるく

日本清酒発祥の地 奈良

人類の歴史と文化の中で、重要な役割を担ってきたお酒。それぞれの国の主食を原料として、気候や風土に根差した独自のお酒が生み出されてきました。日本では遅くとも縄文時代中期に、果実だけでなくデンプンを原料としたお酒が造られていたのだとか。また、穀類や芋類などを口に入れ、よく噛んで発酵させる「口噛みの酒」は、神聖な飲み物として古代の神事で使われることがあったようです。

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日本清酒発祥の地 奈良

奈良の西国三十三所

奈良時代の718年、長谷寺の徳道上人(とくどうしょうにん)が夢のお告げによって草創したと伝わる日本最古の巡礼路(みち)「西国三十三所」。和歌山県の青岸渡寺を第1番、岐阜県の華厳寺を第33番として、近畿一円に33か所ある観音信仰の霊場のことです。2018年は、草創から1300年を迎える記念の年にあたり、特別拝観などの記念事業が各寺で行われています。

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奈良の西国三十三所

夏の東大寺を楽しむ

奈良の夏の暑さは格別です。特に主要観光地の多い奈良市中心部は奈良盆地の北に位置し、盆地特有の湿気と高温に夏バテ気味の鹿たちを見かけることもしばしば。一方で奈良公園や春日原生林、寺院のおかげで緑の多い奈良の夏は、一年中で最も生命力あふれる季節でもあります。今回は広大な境内を夏でも楽しく巡ることのできる、朝と夕そして夜の東大寺をご案内します。

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夏の東大寺を楽しむ

奈良の夏祭り―愛宕祭と立山祭―

近鉄大和八木駅の東南に位置する橿原市八木町。奈良盆地を南北に貫く下ツ道(しもつみち)と、東西をつなぐ日本最古の官道・横大路(よこおおじ)が交差し、古くから交通の要衝として知られた町です。お伊勢参りや吉野・大峯への巡礼など、多くの旅人が行き交い賑わった道を、俳聖・松尾芭蕉も歩きました。

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奈良の夏祭り―愛宕祭と立山祭―

三枝祭(さいくさのまつり・ゆりまつり)

春日山を源流とする清らかな川の流れが、古く万葉集にも詠まれている率川(いさがわ)。現在は、大部分が地下水路となってしまいましたが、猿沢池の西南にある小さな石橋「嶋嘉橋(しまがばし)」周辺は、往時を思わせるたたずまいを残しています。さらに猿沢池から西、三条通の一筋南をゆるやかに蛇行する小径の地下には、今も率川がひっそりと流れており、南北にのびる商店街を横切りながら西へ400メートルほど道なりに進み、石柱が残る率川橋跡を抜けると、幹線道路「やすらぎの道」の西に面した神社の玉垣が目に入ります。

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三枝祭(さいくさのまつり・ゆりまつり)

薬師寺花会式

平城宮跡の西を南北に流れる秋篠川。川の流れに沿って遊歩道を南へ進むと、「西ノ京」と呼ばれる地域のおちついた景色の先に、三重塔が見え隠れしてきます。近鉄橿原線・西ノ京駅のすぐ東に位置する薬師寺は、白鳳文化の華やかな698年に飛鳥に創建され、710年の平城遷都に伴い現在地に壮大な伽藍を築いたといわれます。古い歴史を持つ薬師寺で、とりわけ大切にされてきた年中行事が、3月25日から7日間にわたって行われる「花会式(はなえしき)」です。

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薬師寺花会式

東大寺二月堂修二会(しゅにえ)/ お水取り

平城京の「東」にある「大寺」という意味を持つ「東大寺」は、仏法により国を護ろうと、8世紀半ばに創建された官立の寺院です。登大路を道なりに東へ進み、「大仏殿」の交差点を北に折れて国宝建造物「南大門」をくぐると、前方にそびえ立つ大仏殿を中心にして、広大な敷地に数多くの伽藍が点在しています。

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東大寺二月堂修二会(しゅにえ)/ お水取り

春日若宮おん祭

12月17日午前零時。すべての灯りが消された浄らかな闇の中、「若宮様(わかみやさま)」の1年に1度、24時間の旅がはじまります。春日大社本殿南東にある若宮社から一の鳥居東にある「御旅所(おたびしょ)」まで、若宮を遷す「遷幸(せんこう)の儀」は、撮影はもちろん、懐中電灯を点すことさえ禁じられた神秘の行事。

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春日若宮おん祭